内部結露に要注意！原因や自分で気付く方法を解説！

日野田 秀樹

内部結露とは、建物の壁の内部に発生する結露のことです。近年、住宅の高気密・高断熱化が進む中で、見えない場所で起こる「内部結露」が大きな問題として注目されています。

結露と聞くと、多くの方は冬の窓ガラスに付く水滴をイメージするでしょう。しかし、実際には家の壁の中で結露が発生していることがあり、気づかないうちにカビや腐食が進行し、耐震性の低下など深刻な被害を招く恐れがあります。

特に、こうした被害が進行したまま地震などの外的要因が加わると、家屋の倒壊リスクも高まります。だからこそ、内部結露は「見えないからこそ危険」な現象なのです。

そこで今回は、どの家にも起こりうる「内部結露」の原因や、自分で確認できる方法について解説します。内部結露や高気密・高断熱住宅について詳しく知りたい方は、ぜひ創建建設にご相談ください。

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内部結露とは？

まずは、

  • 内部結露がどのような現象なのか
  • 内部結露との違いとしてよく聞く「表面結露」との違いは何か

これらを知ることで、内部結露についての基本を理解しておきましょう。

内部結露とは

内部結露とは、壁の中に入り込んだ湿気が冷やされて水滴になる現象です。外から見える表面結露とは異なり、目に見えない場所で発生するため、気付いた時にはカビや木材の腐食が進行しているケースも少なくありません。

内部結露と表面結露の違い

住宅で発生する結露には「内部結露」と「表面結露」の2種類があります。

  • 内部結露 … 壁の中や床下、天井裏など、目に見えない場所で発生
  • 表面結露 … 窓ガラスや壁面など、目で確認できる場所で発生

内部結露は気付くのが難しく、放置されることで被害が拡大するリスクが高いのが特徴です。

内部結露の原因

内部結露の主な原因は以下の通りです。

原因① 不十分な換気

壁内や床下、天井裏は湿気がこもりやすく、換気が不十分だと結露が発生しやすくなります。特に浴室やキッチンなど湿気の多い場所では、換気不足が内部結露を助長します。

原因② 外部と室内の気温差

暖かい空気は冷たい方へ移動するため、冬は室内から室外へ、夏は室外から室内へ空気が流れます。その際に温度差で水滴となり、結露が発生します。加湿器の使いすぎも内部結露の原因となるため注意が必要です。

原因③ 不適切な断熱材の使用

断熱材が適切に施工されていなかったり、透湿抵抗の高い素材（ビニールやボンド系合板）を使用している場合、湿気が排出されず内部結露が発生しやすくなります。

原因④ 湿気排出機構の不備

外壁通気工法が適切に機能していないと、壁内に湿気が滞留して結露のリスクが高まります。通気層が確保されていない、透湿防水シートが正しく施工されていない場合も要注意です。

季節による違い

冬型結露 … 室内の暖かい湿気が壁内で冷やされて結露

夏型結露 … 外の湿気を含んだ空気が壁内で冷やされて結露（高気密高断熱住宅で特に発生しやすい）

内部結露を確認するには

内部結露は目で見えないため、以下のようなサインを見逃さないことが大切です。

1.床や壁紙の異常

クロスの浮きやカビ、床の凹みは内部結露の可能性があります。木材が腐食している場合、耐震性の低下にもつながります。

2.床下の湿度に注意

床下の湿度が高いと、木材の腐食やシロアリ被害の原因になります。定期的な点検が必要です。前述した通り、床下の湿度は内部結露の原因です。

3.カビの匂い

見えない場所でカビが発生していると独特の臭いがします。特に帰宅時や閉め切った部屋で感じる異臭は注意が必要です。

4.温湿度計による確認

複数箇所に温湿度計を設置し、一定期間データを記録することで、内部結露の兆候を把握できます。

5.専門業者に依頼するのがベスト

内部結露は、自分で見つけたり気付くことが難しいものです。自分で見つけた時には腐食が進み手遅れになっている可能性が高いです。定期的に調査してもらったり、リフォームや修理などのタイミングで有無を調べてもらうことも可能なので、ちゃんとした業者さんに見てもらうと良いでしょう。

まとめ

内部結露は「見えないからこそ危険」な住宅トラブルです。早期発見・早期対策のためには、以下を確認しましょう。

  • 床や壁紙の異常
  • 床下の湿度
  • カビの匂い
  • 温湿度計での測定
  • 専門業者への相談

どこに依頼したら良いかわからないという方は、建築を依頼したハウスメーカーや工務店に相談すると業者の紹介やアドバイスがもらえるかもしれません。数十年先も快適に過ごせるよう、ご自宅を守りましょう。

創建建設では、SW（スーパーウォール）工法を採用し、35年間の無結露保証を提供しています。気密・断熱・通気を徹底した施工で、見えないリスクに強い家づくりを実現します。

住まいの快適さと安心を、目に見えない部分からもしっかりと支えていきます。

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